障害児を普通学校へ全国連絡会会報 2017年5月354号巻頭文

実行委員長あいさつ
被災して、あらためて気づいた。
最も大切なライフラインは、「子どもの頃から育ち合った人のつながりだ!」と。

全国交流集会inくまもと 現地実行委員長 吉村春美

第18 回 障害児を普通学校へ全国連絡会 全国交流集会inくまもと

「ママ、どうしていっしょの学校へ行けないの?」

2017年8月26日(土)12時開場13時開会  27日(日)9時開始12時半閉会

<参加費・申込先>

資料代:3,000円 ※1日参加の場合は2,000円
              ※家族参加の場合子ども無料・介助者(資料なし)無料
夕食交流会参加費:5,000円(学生食堂18時半〜20時半)
             (中高生2,000円、小学生以下無料)
              ※宿泊は各自でお早めに確保してください。

会 場:熊本学園大学14 号館高橋ホール

申込先:熊本大会実行委員会事務局 くまもと障害者労働センター内
〒861- 8039 熊本市東区長嶺南1丁目5-40
TEL096-382-0861 FAX096-285-7755

皆様はじめまして、今回実行委員長を務めます吉村春美です。まずはじめに簡単に自己紹介をします。

私は、くまもと障害者労働センターの仲間との出会いで、1993年から自立生活を始め、今年で25年目に入りました。5歳の頃から養護学校の幼稚部に入り、それから18歳まで寄宿舎で過ごしました。実は、10歳の頃に、親に地元の学校に行きたいと訴えましたが、母は「行かせたいけど行かせられん」という答えでした。私の家はみかん農家で、母はそれはそれは忙しい毎日を送っていました。そんなことを子どもながらに感じてあきらめた思い出があります。その後はそれがあたりまえのこととして受け入れていた自分がいました。しかし、17歳の時に自立生活している先輩方に出会って、先輩の生き様を知って私も地域で自立生活したいと思いました。心配が先に立って反対する親や先生たちを振り切って、「やってみらなわからん」と、生まれてはじめて自分の考えを押し通して、思い切って一人暮らしを始めました。そして25年です。いろいろありました。詳しいことは労働センター発行のブックレット吉村春美著「地域で生きる自分らしく」を買って読んでください。絶賛発売中ですよ。

さて、熊本では昨年4月、大地震に2回も見舞われました。それはそれはこれまで経験したことのないような大きな地震でした。その時、いろいろな公共のサービスは寸断されてしまいました。ライフラインがことごとく寸断されたときに、唯一救われたのは、人のつながりでした。私のことを気にかけてくれる人たちのつながりでした。私はその人たちに命を救われました。そんな経験をして今改めて思うことがあります。

全国集会の実行委員長を引き受けたと話をすると、実は「地域の学校に入りよるたい」という答えがほとんどです。地元の学校に入って、支援学級に入って、支援が受けられて良かったねって言うのが最近の状況です。

そうじゃないでしょ。

障害がある子どもたちが地域の学校に行き出しても、障害のある子どもは支援学級に入ることが多く、せっかく地元の学校に行っても、そこで分けられてしまい、どうしてもお客さん扱いになってしまいます。とても残念です。それが、私は「めっちゃもったいない」と思います。時々、交流授業を受けてもそれでは本当の友達にはなれません。本当のつながりはできません。やさしくしてあげる対象としか映らないからです。「障害があるからやさしくしてあげる」という行為、これって見下げていますよね。私は、とても腹が立つんです。それは差別ではないかと思います。やさしくして欲しいわけではない。一人の人間として対等な人間であることをわかって欲しいんです。良いところもそうでないところもみんな出し合っていっしょに生きて、いっしょに暮らしてみらんとわからんことがいっぱいあるはずです。なのにどうして分けるのか、分けたらいかんと思うんです。人が育ち合うためにはとことんいっしょに過ごすことが大切です。

だから、地域の学校に入ることがゴールではないんです。地元の学校に行ったからこその人間関係ができたら、つながれたらなあと思うんです。決められた狭いところだけでない人間関係、子どもの時からいっしょに学んで生活していれば、お互いのこともわかるし、障害がある無しに関係なく友達づきあいができればいいなあと私は思うんです。

地域で暮らす時、日頃からつながっている人たちがいること、それが最も大切なライフラインです。熊本地震を経験して今改めて、子どもの頃から地域で過ごしつながり合うことの大切さを実感しました。共に学び共に育つことがどんなに大切なことなのかと。今度の熊本集会はそのことを皆さんと確認し合う集会にしたいと願っています。

皆さん、ぜひ熊本においで下さい。そして全国各地のいろんな実践を聞かせてください。待ってまーす!

他、記事は以下の通りです。お読みになりたい方は、この機会にぜひご入会下さい。

巻頭 実行委員長あいさつ / 被災して、あらためて気づいた。最も大切なライフラインは、「子どもの頃から育ち合った人のつながりだ!」と。 熊本現地実行委に参加して / 高校生になりました! / 「障害児」の高校入試の状況(二〇一七年春) / ●相模原障害者施設殺傷事件を問い続ける 相模原市障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷事件の2月24日の起訴を受けて / 医療的ケア児を持つ親として(その2) / 〜みんなのWAの中で〜 生きる力! / 運営委員会こぼれ話 その9 / 運新聞記事に私はちょっと怒ってます! / ●相談からコーナー 登下校の付き添いについて / 事務所に届いた各地のお知らせ / 事務局から / 事務局カレンダー