「プールに入れてもらえないんです」「遠足に親もついてこいと言われるんです」
「この子はここにいるべきでない、私は何もできない、と担任が言うんです」
本来、 障害があろうがなかろうがどの子も等しく教育を受ける権利があり、世界の多くの国々でインクルーシブ教育が法制度として採用されています。
にもかかわらず、日本では障害児を分けたところで教育することを前提とした体制が作られ、それが正しいと信じ込んでいる文部科学省・教育委員会・学校が、「安全」や「発達」を理由に親子を苦しめます。それは「特別支援教育」なるものが施行されても、基本的に変わらないと考えられます。
普通学校の中でおきる困ったできごとにどう考え、対応したらよいのかについて、本書では、親、市民、教員、医者、学者、弁護士など全国連絡会にかかわる方々が、それぞれの立場から答えています。いろいろな見方があってもよいかと、なるべく一つの問題に複数の回答を用意しました。
【内 容】
〈第1部 学校に入ってからの悩みに答える〉
第1章 学校がきちんと受け入れない/就学相談をすすめられる/その子に「あった」教育環境が強制される/教科学習の場面、特にテストの時間で/行事から外される/教員が受け入れようとしない/お客様扱いをされる
第2章 クラスの中で起こること/子ども同士のトラブル/外に飛び出してしまう/子どもがパニックになってしまう/いじめの被害にあう/孤立してしまう
第3章 保護者が迷いやすいこと/保護者の中での孤立感/母親だけが孤立する/母親の役割を押しつけられる/障害の判定・認定を受けたい/点数をとれるようにしてほしい
第4章 法や制度の壁/「適切な」教育の場を勧められる/学校教育法施行令が壁になる/校長の権限はどこまで及ぶのか/施設・設備が整備されない/教材などへの配慮が不足している
第5章 付き添いや介助にかかわって/入学にあたって付き添いを条件にされる/保護者へ責任が転化される/身辺の介助をしてほしい/医療的ケアをしてほしい/子ども同士の交わりができない
第6章 地域とのかかわり合い/学童保育に入れてもらえない/習い事や補習をさせたい/地域との結びつきが薄い/高校へ進学したい/働く場がほしい
〈第2部 基本的に考える〉
〈資料〉